技術士の資格を取得するメリット [PR]

技術士という資格をご存じない方もいるのではないでしょうか。正直、あまり知名度の高い資格とはいえません。しかし、科学技術に関連する分野では一目置かれる資格です。理工系の大学に通っていたり、科学技術に関連する職場で働いているという場合には耳にしたことがあるという人も多いと思います。専門性の高い仕事をする際には、持っておくと非常に役立つ資格です。

1.技術士ってどんな資格?

技術士とは、国が認定している国家資格の1つです。優れた技術者を育成するために資格認定制度が導入されました。科学技術に関する専門的な知識や応用能力、公益性を確保するための技術者倫理を備えた技術者を育成することを目的としています。有能な技術者にのみ資格を与えることが、科学技術の発展につながると考えられるからです。科学技術の応用の分野に携わる技術者にとっては最高峰の国家資格で、最も権威がある資格といえます。

2.技術士試験の特徴

技術士試験には、21の技術部門があります。機械部門や船舶・海洋部門、航空・宇宙部門、電気電子部門、化学部門、繊維部門、情報工学部門、原子力・放射線部門などが挙げられます。これらの技術部門は文部科学省によって定められており、技術部門ごとに第一次試験と第二次試験が実施されます。
第一次試験は、基礎科目と適正科目、専門科目についての筆記試験になります。筆記試験は択一式です。筆記試験が行われるのは例年10月中旬ごろで、6月中旬から受験申込書の配布、6月下旬から7月上旬ごろまでが受験申込書の受付期間というスケジュールになっています。また、第一次試験の合格発表は、12月中旬頃に行われています。
第二次試験は、第一次試験に比べて総合的な判断力が求められる試験です。論述式の筆記試験と口頭試験が行われます。口頭試験が行われるのは、筆記試験に合格した人だけです。第二次試験は4月上旬から受験申込書の配布、4月中旬から受験申込書の受け付け、7月中旬ごろに筆記試験、10月下旬ごろに筆記試験の合格発表、11月下旬ごろから筆記試験合格者を対象とする口頭試験、翌年の3月に合格発表というスケジュールになっています。かなりの長丁場になる試験といえるでしょう。第二次試験に合格するまでには、沢山のハードルがあります。難易度は高く、資格を取得するのはとても大変です。

3.受験資格は?

第一次試験に関しては、特に受験資格は設けられていません。国籍や年齢、性別、業務経験などを問わず誰でも受験することができます。第一次試験の難易度は大学の工学や農学、理学といった課程と同程度です。学生が受験することもあります。 第二次試験の場合には、受験するのに実務経験が必要になります。実務経験にはいくつか条件が設定されています。例えば、技術士補として4年間の実務経験があることや第一次試験に合格してから4年以上監督者の下で科学技術に関連する専門的な応用力を必要とする業務についていたこと等が挙げられます。それから第一次試験と第二次試験で技術部門を変更しても問題ありません。例えば、第一次試験は情報工学部門を受験して合格したけれど、第二次試験は電気電子部門を受験するといったこともできます。

4.資格を取得するメリットは?

資格を取得するメリットとしては、高い専門性が求められる仕事ができるということがあります。技術士資格を取得するには、科学技術に関して幅広い知識や応用力を身に付けておかなければなりません。資格を取得しているということは専門性の高いスキルが身に付いているということなので、仕事の幅が広がります。建設業界などでは公共工事に入札する際に、技術士がいると公共工事評価の得点が加点される仕組みになっています。公共工事を受注できる可能性が高くなるので、企業側にも大きなメリットがあります。
また、専門性の高い仕事は収入も高い傾向にあるので、収入アップにもつながります。有資格者を対象に資格手当を設けている会社などもあります。公共工事を多く受注している建設会社などでは、資格取得者がいることで受注できる可能性が高まります。そのため資格取得を奨励していたり、資格手当を設けていることが多いです。資格取得者は優遇されるので、待遇面のメリットも受けられます。
また、資格を持っていることは転職などの際にも有利に働きます。自分の能力を活かせる仕事を求めて転職することもできます。試験の難易度が高い国家資格なので、ライバルに差をつけられるというメリットもあります。
それから資格を取得するメリットには、他の技術士との交流が生まれるといったこともあります。セミナー等が開かれることもあるので、同じ資格を持つ人同士で交流することも多いです。他の人と交流することで刺激にもなりますし、科学技術に関連する情報交換をすることが仕事に活かせることもあります。

まとめ

技術士は取得するのが難しい資格ですが、取得することで様々なメリットがあります。仕事の幅が広がりますし、収入などの待遇面が良くなったりもします。

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